Wix、Jimdo等の無料ホームページ作成サービスを使う時の注意点やデメリットを解説!
多機能さと、その実装の簡単さに驚きの声が上がるWix、Jimdo等の無料ホームページ作成サービスですが、みんながみんな使っているわけではないということは、大なり小なり理由があるということです。
このページでは、制作側が重きを置いているところ、用途によっては致命的になり兼ねない、無料ホームページ作成サービスのデメリットを紹介します。
デメリットその1:広告が出る(ことが多い)
様々なホームページをのぞいているときに、ホームページとは関係ない小さな広告を目にした経験はないでしょうか。
無料ホームページ作成サービスは、そういった広告掲載から収入を得ています。
こちらは無料で作ったページを無料でリリースする。そのページに広告を掲載することで、代金を払っているようなものなのです。
なので無料のホームページには、自分の意図しない広告が出てしまうことが多くあります。
悲しいことに広告が出ていることで信頼度はぐっと下がります。
また広告に興味が移ってしまうと、せっかく見にきてくれたのに広告の情報に興味が逸れてしまい、結果、忘れられてしまう可能性もあり、機会損失のリスクが大きくなるのです。
デメリットその2:下準備・運営を1人(自社)で行う負担が想像以上
いくら簡単!早い!といっても、他のややこしいソフトを併用して作る よりも 簡単ということです。
何を作るにしても下準備は必要ですし、何を使うにも使い方の習得は必要です。そしてテンプレートでおしゃれなページを作れても、雰囲気だけでオーダーが来るわけではないのです。
何を、どんなターゲットに、どう伝えたいのか、注文して欲しいのか、問い合わせて欲しいのか、というコンバージョンの設定から始まり、ではそのために、どんな風に言い回し、何をメインに掲載したらそれが叶うのか、という見せ方を考えねばなりません。
情報を発信するからには、それなりに見返りも求めているはず。
その結果を支えるのは内容(コンテンツ)です。
内容を考えるのは、無料ホームページ作成サービスではなく、あなた自身です。
漠然と伝えたいと思っていることを形にする難しさにぶつかった時に、想定以上の時間が奪われるかもしれません。
それは、完成後にも続きます。
様々なトラブルが起きた時、原則自己責任で対応しなければなりません。調べて解決策が導き出せればいいですが、見つからない可能性もあります。
そして、追加や更新のないサイトは膨大なホームページの海に沈んでいきます。
デメリットその3:独自ドメインが取れない
ドメインというのは、アクセスする際のアドレスのことですが(当ホームページでいうとhomepagenopro.com)、まったく同じものは世の中にふたつとしてなく、実はあなた自身の財産ともなり得るものです。
独自ドメインが取れないというのは、どういうことかというと、
例えば先の記事で紹介したWIXの場合…
http://自分で設定したドメイン名.wix.com/
となり、本来ドメインとして使いたいところが、wix.comのサブドメインとして設定されてしまうのです。
なぜサブドメインだと困るのか、
・検索エンジンが独自のサイトだと認識してくれないのでSEO対策上不利になる。
・どんなに頑張っても運営サイトの評価になってしまう。
・広告同様、無料のホームページ作成サービスを使用していることが一目瞭然で、信頼面ではマイナス。
・様々な都合で、サイトのお引越しをせざるを得なくなったときに、ドメインを変更するしかない。イチから作り直しの可能性も出てきてしまう。
といったことが起きる可能性があります。
デメリットその4:SEO対策に弱い
ここで、あなたがホームページ開設の目標は何か振り返って見ましょう。
自分たちの商品を買って欲しい・たくさんの人に知ってもらいたいことがある・問い合わせや資料請求を増やしたい…
その目標を達成するために、ホームページ上で何ができますか?
答えは、SEO対策です。
残念ながら、ホームページを作って満足し、放置していても誰も見てくれないのです。
また、検索エンジンが求める評価内容は少しずつ変化しています。
それを学び、追いかけ続け、対策し続けることが運営なのです。
その要ともなるSEO対策をするにあたり、無料ホームページ作成サービスではできることが限られてきてしまいます。
それが、企業などのホームページに向かないと言われる特に大きな要因です。
デメリットその5:利用しているサービスが終了したら、サイトも同時に終了
買い取った作成ソフトとは違い、発信元のあるオンラインサービスの無料ホームページ作成サービスは、あくまで運営会社の事業です。
サービスが終了したら、使えなくなってしまいます。
サブドメインを使用している場合は、ドメインごと全て消失します。
あんなに頑張って作ったのに、何度URLを叩いても、帰ってくる答えは、無情な404(お探しのページは見つかりません)。
サービス終了前にドメインやコンテンツをなんとか移行しようと思っても、それも簡単ではありません。
あくまで可能性の話ですが、サービス運営側のさじ加減で何が変わるかわかりません。
早々起こることではないですが、その時が来たら諦めなければならないことがあることは、覚悟しておかねばなりません。
まとめ
心配事を言い出したらキリがありませんが、リスクをリスクとしてご紹介しました。
もちろんホームページの用途によっては、そこまでしなくてもいいこともあるでしょうし、いくつかのデメリットを有料オプションで補うこともできます。
このページで書いたようなデメリットが、自分の時間や、プロジェクトに大打撃を与えそうだなあと感じた方もいらっしゃると思います。
ましてや、それが会社のプロジェクトに関わるホームページだった場合、作ったものの価値がないと見なされるのは、仕事の評価も落としてしまいますね。
ホームページの目的にあった運営方法が導き出せると、スムーズなスタートがきれます。まずは目的達成のために、知らなければならないことが何なのかを理解することが大切です。
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