MacとWindows間の文字化け問題(圧縮zipファイル等)を徹底解説

公開日:2017年12月07日 更新日:2020年03月11日 Mac向け情報

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こんにちは。ビータイズのWebディレクター 橋本です。
ディレクターとして制作メンバー・発注者さまなど日頃様々な方・環境で情報のやりとりをする中で、
MacとWindowsの違いによりファイルが文字化けしてしまう等で、困ったことが生じるケースが多々あります。
私は業務でMac・Windowsどちらも使用していますので、困ったケースやその解決方法をご紹介します。

Mac・Windows間で困ったこと:MacにはMicrosoft Officeが入っていない

タイトルの通りですが、MacにはWindowsで一般的に使用されるMicrosoft Office関連が一切入っていません。

しかしながら、制作に関わる資料(ワイヤーフレーム、媒体資料、遷移図、指示書など)では
日頃から慣れているソフトを使うため、Office系で作られている資料も少なくありません。

ビータイズでは社内環境はMacなので、基本的にOffice系で作られた資料は何もしない状態だと満足に見ることもできず、開けたとしてもレイアウトが崩れていて指示がよくわからないといったことが発生する可能性があるのです。

そのため、制作に関わるメンバー間でMac・Windowsとそれぞれ異なるOSを使用している場合、
次のような配慮をする必要があります。一番導入に手軽な順から記載します。

 

1)Google Docsを使う

制作に関連する資料を、Google スプレッドシート、Google ドキュメントといったアプリで作成します。

共有や設定も簡単で、使い勝手もOffice系とさほど違いはないのでスムーズに導入できるかと思います。

また、一定の容量まではGoogleアカウントさえあれば無料で利用できます。
既に作られた「pptx」「docx」などのデータもGoogle Docs形式への変換や、PDFへの変換など
無料で利用できるとは思えないほど高機能です。
※ただし、Microsoft Officeとで開いた際と必ずしも同じ見た目にならない場合があります

2)MacにOffice系で作られたファイルを閲覧可能な環境をつくる

無料ソフトのOpen Officeや 30日間無料のWPS Office(旧KINGSOFT Office)など、MacでもOffice系の代替で利用できるソフトがあります。

ただし、上記のようなソフトだと完全にMicrosoft Officeと必ずしも同じ見た目にならない場合がありますので、使用頻度や予算に応じてMac版のMicrosoft Officeを導入することを検討しましょう。

特にWebディレクターであれば使用頻度は多いので、インストールしておいて損はないと思います。

 

3)すべての資料をPDFで統一する

ワイヤーフレームなどは特にOSによってずれが生じたりすると制作に支障が出ますので、PDFへの変換が可能な場合、相手がどんな環境でも資料を閲覧できるようPDF化して送るという手もあります。

ただし、フォントなど微妙な違いが出ることはあります。

PDFであればスマートフォンでも簡単に閲覧できるので、相手が出先にいることが多い場合などはさらに有用です。

 

4)Microsoft Office365を使う

最近は、「サブスクリプション」という言葉が一般的になってきました。Microsoft Office365は、Microsoft社が提供するOfficeツール(Word、PowerPoint、Excel 等)のサブスクリプションサービスで、常に最新のツールを使用することができます。複数台にインストール可能です。

個人/家庭向け、法人向け等、様々なバリエーションがありますので、自分にあったプランを選ぶと良いでしょう。

もちろん、Macにも対応しています。

 

 

Macから送られたZipファイルをWindowsで解凍すると文字化けを解決する方法とは?

皆様はファイル名の文字化け等で苦労されたことはございますでしょうか。
たとえば、制作側(Mac)と指示側(Windows)といった場合、データのやりとりをする際に次のような問題が起こることがあります。

制作者A:
Macで制作した画像データやコーディングデータ等をまとめたZipファイルを送信

ディレクターB:
WindowsでZipファイルを受信、解凍すると全ての日本語部分のファイル名が文字化けしている

文字化けはよく起こることなので、もしかしたらご記憶にあるかもしれませんが、これでは制作者が送ったデータが何なのかわからず、文字化けしてしまっているためそのまま利用することもできない状態です。

こういった状態はMacとWindowsでは文字コードやファイル圧縮の形式が異なるために文字化けが起こるのですが、もちろん解決方法もあります。

 

1)Mac側でファイルを圧縮する際にフリーソフト「MacZip」を利用する

Mac標準の圧縮を利用するのではなく、まずMacに下記のフリーソフトをインストールし、
圧縮することで、Windowsで解凍したときのファイル名文字化けを防ぎます。
http://ynomura.com/home/?page_id=116

 

2)WindowsでMacから送信されたZipファイルを開く際にフリーソフト「CubeICE」を利用する

1)とは逆に、Windows側に下記のフリーソフトをインストールし、
Macから送信されたZipファイルを解凍する際に使います。
http://www.cube-soft.jp/cubeice/
1)と2)に関してはどちらかの対応がされていれば問題ありませんので、
ご自分の状況がMacから送信する場合は1)、
WindowsでMacからのファイルを受信するの場合は2)の対応をしましょう。

 

3)ファイル名に日本語は使用しない

1)2)以外の対応として、この現象はMacで日本語のファイル名をつけたときに
Windowsで文字化けしてしまう、というものですので、
Macを利用している側がファイル名に日本語をつけないことでも解決は可能です。

 

おわりに

以上、WebディレクターがMac・Windowsでの情報共有を行う際にこまること(主に文字化け)をまとめました。
特に自分のPCをMacに変えたばかりだったり、お客様と自分の環境が異なる場合に
同じような状況が発生することがありますので、参考にしてみてください。

 

※ 2020年3月11日に、記事内容を一部更新

 

橋本 良太
取締役COO
社内ではマークアップエンジニア・Webディレクター・UI/UXアーキテクト
システムアーキテクト・フロントエンド・サーバーサイド・インフラを担当

 

 

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