[2018年版] 在宅(リモートワーク)でホームページ制作する時に気をつけるポイント
在宅で仕事と言うと、契約社員やアルバイトなどのイメージがあるかもしれませんが、一般社員でも在宅での作業をしている話をちらほら聞くようになってきました。
もともとホームページなどのIT技術はアメリカからやってきた文化です。アメリカでは州をまたいでの通勤が長距離になるなど困難が多々あるため、在宅しながらの作業(リモートワーク)が認められている企業が多いです。
日本はアメリカほど国土が広くありませんので、多少遠くても通勤できてしまったりするので、例えば片道2時間でも毎日通勤している方も多いと思います。その分、リモートワークが認められないケースも多いのではないでしょうか。
弊社はリモートワークの会社ですので、全員在宅で作業しています。基本的に通勤時間というしがらみから解き放たれた環境なので、快適に作業することが出来ます。
筆者は以前、片道2時間半かけて通勤していた事があります。往復5時間になりますが、たいてい混在していたためほとんど座れず、かと言って車内で無理やりタブレットやラップトップを開いて他人の迷惑になるようなこともしたくなかったので、ひたすら音楽を聞くだけに止めていました。
リモートワークの準備
さて、リモートワークといっても、自宅にパソコンとインターネット回線があるからすぐにできる!というわけではありません。
まず、以下の項目を確認してみてください。
- インターネット回線の速度が十分に出ているか
- 使っているパソコンの性能が低すぎないか
- ビデオ会議をするためのマイク、カメラが装備されているか
順番に見ていきましょう。
在宅・リモートワークにおける最適なインターネット回線速度
在宅やリモートワークにおいて、インターネットは生命線です!
まずインターネット回線ですが、少しでも速い回線を選びましょう。
このサイトで今どれくらい回線速度が出ているのか確認できます。
日本国内の関東圏では、一番速度が速いと言われているプロバイダはnuroです。
筆者は某ケーブルテレビ回線からnuroに乗り換えたところ、下りで30Mbps程度だったのが970Mbpsほど出るようになりました。動画を見ながら測ったので、実際にはもっと速度が出ているかもしれません。
ケーブルテレビは構造上、速度が出ません。コースを変更してもほとんど代わりません。だいたい5~30Mbpsくらいが目安でしょう。
これはケーブルテレビというものがそもそもそういう仕組で作られているという理解をしていただくしかないです。
ポケットWiFIですが、こちらは使用に制限がある事が多いので、旅行先などでは便利ですが、通常業務ではほぼ不可と言っても良いでしょう。
何10メガもあるファイルを何度もやり取りしたりすることがザラにあります。あっという間にパケット容量の上限に達してしまい、その時点で作業が止まってしまいます。
結論としては、 最低でも30Mbps以上出てる常時接続の回線が望ましいです。できれば50~100Mbpsはほしいですね。
在宅・リモートワークにおける筆者おすすめのパソコンの性能
最近ではラップトップ(ノートPC)を使っている方が多いと思いますが、ラップトップは基本的に同世代のデスクトップより性能が劣っています。
薄くて軽いラップトップが人気ですが、当然その分拡張性もデスクトップに比べると劣ってしまいますので、4年以上経過しているラップトップは買い換える必要が出てくるかもしれません。
デスクトップであれば、性能の低いパーツのみを交換することが出来ますので、ある程度の耐久性があります。適切なメンテナンスを施しておけば、5~6年は特に問題なく使用し続けられるかと思います。
筆者がデスクトップを購入する場合、最低限必要なものだけをBTOで購入し、後から各パーツ毎にグレードアップさせていくやり方が多いです。
筆者はデスクトップをメインで使用し、外出時などにはラップトップを持ち出しています。これからパソコンを購入するのであれば、やはりデスクトップをおすすめします。
その際、最低限必須ではないだろうかと思うスペックを書いておきます。
- CPU
- Intel Core i7 以上
- メモリ
- 最低16GB
- ラップトップなら最低8GB
- VRAM
- 最低2GB
- ラップトップの場合はオンボードの場合が多い
- HDD/SSD容量
- 最低512GB
- 推奨1TB
- WiFi
- 2.4Ghz帯+5Ghz帯
- デスクトップにはWiFiがついてないことが多い
- 別途レシーバを購入する(1,000円くらい)
- ディスプレイ
- 24インチワイド(1万円程度)
- ラップトップの場合は最低15インチ
上記のスペック以上あれば、作業も快適になります。
ビデオ(テレビ)会議
リモートワークですので会議はビデオ会議になるかと思います。
一昔前はインターネット会議といえば、数百万円するビデオ会議システム(当時はインターネット回線もか細くスピードが出ないため、動画部分は300×200ピクセルくらいの小さいサイズで、しかもコマ送り状態でした)や、Skypeなどが使われていましたが、人数が増えると不安定になりますので、会議専用に作られたzoomというアプリを使用しています。
弊社ではこのzoomを使い、毎日決まった時間に数十分、全員で進捗確認や困ってることの共有なんかをしています。画面共有もできますので、相手の画面を見ながら説明したり、相手が許可してくれれば、操作も代理することが可能です。
そしてこのリモート会議ですが、いくつか課題点があります。
- マイク/カメラの性能
- 騒音が入る/画面の乱れ
まず、以下のような現象が稀に起こります。
- マイク付きステレオイヤホン使用時、マイクと服が擦れてノイズが発生
- カフェなどの屋外で風の音が入ってしまい、声が聞こえない
- デバイスドライバなどの設定や選択のミス
- 映像は見えるけど音が聞こえない
- 音は聞こえるけど映像が出ない
- 回線がおそすぎて音声も映像も止まる
低速回線使用時には音声のみ発信するようにすれば、若干回線速度を稼げます。
Macbookをお持ちの方は、最初からカメラとマイクが内蔵されていますので、特に設定などは必要ありません。ただ、マイクに顔を近づけたり遠ざけたりすると、音声が途切れてしまうこともありますので、そういう場合は予めヘッドセットを購入しておくと良いでしょう。
ヘッドセットですが、安いものは1,000円代からありますが、はっきりいっておすすめしません。最低でも3~4,000円台、おすすめは5,000円以上が狙い目です。
理由は簡単で、安いヘッドセットは以下のような不具合があるためおすすめできません。
- 音がこもってよく聞き取れない
- こちらの音声が相手に聞こえない
- こちらの音声がこもって聞こえる
- ノイズが酷い
- 耳にしっかりはまらない
- マイクが折れたりヒビが入ったりする
ヘッドフォンやヘッドセットに関しては、値段が高ければ高いほど性能が良くなります。ビデオ会議にサラウンド機能などは不要ですが、ノイズキャンセラーなどが付いていると非常にクリアな音質で聞きやすい会議になります。
マイクに関しては、ヘッドセットに付属のものはそこそこ性能が良いですが、USB接続のマイクを使うのもありです。その際、無指向性ですと声だけではなく周りの環境音も拾ってしまいますので、単一指向性のマイクを選ぶと良いでしょう。
ウィンドガード(先端についているスポンジ)も100円未満で取り扱っていたりするので、こちらもおすすめです。
まとめ
例えると、バイクや自動車は運転する人と周りの人が直接コミュニケーション取ることが出来ません。当然曲がる前にかならずウィンカーを出す事が法律で義務付けられています。ウィンカーは最低限の他者への思いやり、気配りです。
リモートワークですとお互いが直接的に見えませんし、実際問題どんな作業をしてるのかも不明になることが多いですが、定期的なビデオ会議はその不安を払拭します。
しかしビデオ会議で音声が聞こえなかったりノイズがひどかったり回線がおそすぎたりすると、参加している人が不快になってしまいます。ウインカーを出さずに曲がるような感覚になると思います。ここは特に十分気を配るべきポイントではないでしょうか。
リモートワークで電車賃やランチ代が浮く分、こういったデバイスにお金をかけるということも考慮してみると良いでしょう。