飲食店のホームページを制作する時のポイント5選
最近は、飲食店の情報がWeb上で検索できるのが当たり前になってきました。
検索結果としてユーザーが目にするものは、大手グルメサイト、飲食店自身が発信しているホームページやSNS、第三者が投稿しているSNSや口コミ、情報サイトで特集されたページなど様々です。
そんな中、個人店などの飲食店では、自分たちだけでホームページを運営しようかどうしようか迷っている人も多いかもしれません。大手グルメサイト・口コミサイトが検索上位に上がる中、どんなホームページであれば価値があり、集客に有効なのでしょうか。
飲食店のホームページを制作する上でのポイントをあげました。
目次
ポイント1:飲食店におけるホームページの役割を理解しよう
普段行かない地域で飲食店を検索する際、あなたならどんな風に検索しますか?
東京駅でエスニック料理が食べたければ…『東京駅 レストラン エスニック』
横浜のみなとみらい周辺でのんびりお茶したければ…『みなとみらい カフェ ソファ』
旅行先で美味しいランチが食べたければ…『松本市 ランチ おすすめ』
こんなかんじでしょうか。
そう「いちげんさん」が飲食店の名前から検索してくれるというのは稀なパターンなのです。
基本的には大雑把に検索した検索結果から、自分のニーズにあっていそうな飲食店にあたりをつけて、口コミやメニューを見るなどして、詳しく調べて決める。というのが一般的です。
飲食店の検索結果の表示では「食べログ・ぐるなび・Retty」などの大手グルメサイトが強力で、検索キーワードによっては、検索結果一覧全てがグルメサイトで埋まっていることも多々ありますね。
掲載している基本情報も不足はないので、ホームページは持たず、大手グルメサイトにおまかせしてしまっている飲食店も多くあります。
飲食店にホームページは必要ない。ホームページで集客につながるの?そんな意見もかつては聞いたことがありました。
でも、大手グルメサイトを経由して、ホームページにたどり着いてもらえることもあるはず。
実際にビータイズでお手伝いさせていただいた飲食店ではホームページによって集客率が上がったというお声もいただいています。
では、集客にむけてホームページができること、すなわちユーザーに求められているホームページの役割とはなんでしょうか?
それは「決め手がほしい!」です。
ポイント2:自分のお店の「決め手」になるものは何か理解しよう
ユーザーが、わざわざホームページを見てまで潜在的に求めているものは「決め手」だと言い切ってみました。
それは、「このお店いいな」を「このお店にしよう」へ変える、最後の一押しです。
もしくは「このお店よくない?」を「このお店に決めたよ!」に変える、自信かもしれません。
年齢層は様々。ニーズも様々です。
- メニューを検討し、費用も想定できて安心して来店したい。
- 競合店と差別化できる情報がほしい。
- グルメサイトでは感じきれない、お店の雰囲気を感じたい。
- 口コミだけでは不安、自分の感覚でマッチしていると感じたい。
様々な気持ちが隠れています。
では何を掲載したらいいのか。
それはそれぞれの飲食店がもつ、こだわり・強みです。
良いこだわりは、良い差別化です。それらは良い口コミに、良い集客につながります。
例えばですが…
- シェフの想い
- オーナーの想い
- 食材へのこだわり
- 仕入れルートへのこだわり
- 空間へのこだわり
- スタッフのおすすめ
- 季節限定メニューをいち早く掲載
- お子様歓迎などの雰囲気作り
等が考えられます。
こだわりが大切なんて、そんなこと当たり前だよ〜!
とお思いかもしれませんが、こだわりによって実際の競合店との差別化を作るのです。
大手グルメサイトでは表現しきれない、自分達のお店のいいところ。伝わるように表現できているか。ただの情報になっていないか。一方的になっていないか。見つめ直してみるといいかもしれません。
ポイント3:写真は命、ごくっと喉がなるような写真を!
加工技術やカメラの性能がぐんぐん上がっている現代でも、やはりプロとアマチュアが撮影するものには歴然とした差があります。
写真を見た感想が「すっごくおいしそう」になるか「こういう見た目の料理なんだね」になるかの違いは、実際の味ではありません。
大切なのは、光と影の加減・ツヤ感・色味・角度 !!
ましてやお店の中で撮影するとなると暗めになりやすく、画像を加工すると実際の美味しい色が飛びやすくなります。
食事を生業とされていれば、素材の重要さはよくご存知でしょう。これもまた良い差別化のきっかけとなります。
ホームページに力をいれるなら、写真はプロに頼むのが必須だと私は考えています。
あるいは、先々の更新を念頭に入れて、本気で機材を揃えるか…
自分でも食べたい!と思える効果のアプリを頑張って探すか…
写真で味見とはよく言ったものです。
ただパシャリと撮影しただけの写真を掲載するのは、本当にもったいない。
雑誌や店頭に掲げられた、美味しそうーーー!な写真一枚で、お店を即決したこと、誰だってあると思います。私はあります!
写真、こだわりましょう。
ポイント4:スマホ対応は必須項目
現在、大手グルメサイトの検索は、年代によってはスマートフォン・タブレットからのアクセスが8割を占めていると言われています。また、外出先から気軽に検索できることからも、飲食店の検索にはスマホが多く使われるのは容易に想像ができます。
FaceBookやInstagramの普及も手伝って、様々なWeb上の経由地から、飲食店の公式ホームページにたどり着く機会があるといえます。
スマホ対応とは何か、スマホ対応していると何がいいのか。
簡単に言うと画面が見やすくなるのです。
例えば、パソコンの大きな画面できれいに見えるようにだけ設計されたホームページを、スマートフォンの小さな画面で見てしまうと、画面の幅がそのまま縮小されるので、文字や画像全てが小さくなります。
拡大しないと、情報もわからないし、リンクボタンも押せないなんてことが、実際に起こっています。
スマホの画面で文字・画像共に拡大しなくても、そのまま健やかにスイスイ読めるデザイン、これをレスポンシブWebデザインと呼びます。
もう少し専門的に言うと
レスポンシブWebデザイン(Responsive Web Design, RWD) とは、PC、タブレット、ファブレット、スマートフォン等の様々な画面サイズに最適化して表示させるため設計手法のことをいいます。
です。
そして、そのようなホームページを作成することを推奨します。
全てはお客様のために、ひいてはお店のために!
スマホでも見やすいホームページにしておきましょう。
スマホ対応の際、画面の見やすさ以外に是非と思うのはこの辺りです。
- お店で発信しているSNSがあれば、必ず連携させる。
- 電話はボタンを押したら発信画面に移るようにする。コピペさせない気遣い。
- 予約システムと連携して、オンライン予約ができるようにしておけると、さらに集客率が上がりそう。
スマホ対応って大変そう…と思わがちですが、お金をかけずにホームページを作成したいと思っている方には、スマホ用のデザインも同時に作成できる、簡単なホームページ作成サービスもあります。
サービスをまとめた記事はこちら。
レスポンシブWebデザインについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
ポイント5:GoogleマイビジネスなどのローカルSEOを対策する
ちょっと専門的なお話になりますが、飲食店も競合が多いので、やはりSEO対策に力を入れると効果が出ます。
SEO対策とは簡単に言うと、検索で上位に表示させる方法です。
ローカルSEOとは?
例えば『新宿(特定の地域=ローカル)、ランチ』で検索すると『新宿周辺のランチの情報』が、検索結果やマップ検索となって表示されます。
それについての対策や検索結果をローカルSEOといいます。
SEO対策といっても様々ありますが、今回は無料で簡単にできる身近な対策方法をご紹介します。
Googleの検索画面で出てくるこんな画面をご存知でしょうか。
こちらはGoogleマイビジネスに登録していると出てきます。
上記は、お店の名前を検索して表示していますが、競合が多い地域で、地域+キーワードですと、マップ検索の画面でピンが刺さった状態で表示されます。
現地で検索している場合は、現在地も表示されるので、距離感がつかみやすいもの親切ですね。
Googleマイビジネスについて、Googleではこのように説明されています。
Google マイビジネスは、Google 検索や Google マップなど、さまざまな Google サービス上にビジネスや組織などの情報を表示し、管理するための使いやすい無料ツールです。ビジネス情報のオーナー確認を済ませ、情報を最新に保つことで、オンラインでユーザーに見つけてもらい、お客様のビジネスを紹介することができます。
ウェブサイトを登録すると、リンクボタンが設定できるので、大手グルメサイトを介さずにホームページを見に来てもらえる可能性もあり、利用する価値は大いにあります!
その他、SEO対策として、ホームページ上でできることはまだまだあります!
集客に役立つSEOの基本記事をまとめた記事はこちら。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
競合が多い地域では、うちのほうが絶対美味しいのに…。立地もいいのに…。なぜか集客がうまくいかないな。というお悩みがありましたら、もしかしたら、競合店のホームページが、すごかった。なんてこともあるかもしれません。
とは言え、
毎日の仕入れ・仕込み・接客だけで精一杯!!やればいいのわかっていても、そんな簡単にはできない。
というご意見も納得です。
寝る間を惜しんで頑張っても、こだわって丁寧に作っているうちに、あっという間に月日が過ぎていく可能性もあります。(毎日携わっていても、あっという間なので…)
まずは比較的早い時間で作成できる、ホームページ作成サービスを使ってみるもよし、必要性を感じたらプロに頼むのもよし、だと思います。
お店にあったやり方をみつけて、よりよい集客につながりますように。
ビータイズでホームページ制作のお手伝いさせていただいた鎌倉美水様の記事はこちら。
無料で作成できるホームページ作成サービスをまとめた記事はこちら。