WindowsからMacに移行する時に役立つ設定を詳しく解説!
今までWindowsを使っていたけど、これからMacを使うような方を対象に、Macの使い勝手を変更する方法をご紹介いたします。可能な限りMacの良さは保ちつつ、Windowsユーザにも違和感がないように設定を変更して行こうと思います。
しかし思いの他手こずるはずです。Macで設定出来る内容だけでは思い通りにならないことが多いのが現状です。
でも安心してください。世界中の開発者が、そんな我々のために便利なアプリを作ってくれています。感謝感激ですね。
今回はそれらの無料アプリをつかって、WindowsユーザがMacを快適に扱えるように、作業の効率化を図ろうと思います。
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ウィンドウ関連
MacBookのフタを閉じてもスリープさせない
MacBookはフタを閉じると自動的にOSがスリープ(一時停止)します。スリープしている間はネットワークが切れたり、色々な機能が使えなくなります。その為、しっかり閉じずに少し開けた状態で持ち歩いている人もよく見かけます。
しかしフタを開けた状態で持ち運びするのはトラブルのもとなので、できればちゃんとフタは閉めておきたいのですが、前述の通りスリープしてしまうため、どうにかならないものでしょうか。
大丈夫です、安心してください。
InsomniaXというソフトがあります。導入すると、蓋を締めてもスリープしなくなります。
※Insomniaとは「不眠症」という意味です
デスクトップの上下左右にキレイにウィンドウを配置したい
Windowsでは、開いたウィンドウを画面の端に持っていくと、1/2のサイズになって吸着してくれます。その際、反対側に同じように吸着させるウィンドウを選択することもできます。これと似たような動きをMacにさせることはできないのでしょうか。
大丈夫です、安心して下さい。
ShiftITというソフトがあります。名前の通り、アクティブなウィンドウを画面の上下左右、更に4つに収まるように斜めにも配置可能です。
ブラウザのタブを閉じる際、間違えて終了させてしまう対策
Macはcmd
+ Q
でアプリを終了することができますが、ブラウザなどのタブを個別に閉じるcmd
+W
のW
とQ
は、キーボード上では隣同士です。まれにタブを閉じるつもりがブラウザ自体を終了させてしまうこともよくあります。精神衛生上、これは避けたいのですが、キー配置を変更するのは避けたいと思います。そんなことが出来るのでしょうか。
大丈夫です、安心してください。
QBlockerというソフトがあれば、cmd
+Q
を2回押さない限り、勝手にブラウザが終了することはありません。キー配置が変更されないので操作に違和感も生まれませんし、一度押しなら画面に『もう一度押すと終了します』とメッセージが出るため、わかりやすさも抜群です。
マウス/タッチパネル関連
マウスの速度を早くしたい
Windowsではマウスポインタの速度はかなり上げることができますが、Macの場合ですと思ったように上げることができません。Winodwsで何度も何度も同じ場所をこするようにマウスを動かす人はあまりいないと思いますので、これはどうにかして避けたいと思います。しかし、そんなことが出来るのでしょうか?
大丈夫です、安心してください。
MouseZoomというソフトがあれば、システムで設定出来る速度以上にマウスポインタの速度を上げることができます。
マウスポインタの加速をやめて一定速度にしたい
MacなどOSでは、マウスの動きに慣性をもたせてます。しかしWindowsはマウスの移動が一定速度のため、初めてMacを触る人はかなりの違和感を覚えることでしょう。できればWindowsの様に、マウスポインタの動く速度は一定にしたいのですが、そんなことが出来るのでしょうか。
大丈夫です、安心してください。
Mouse Curves for OS Xというソフトがあれば、まるでWindowsのようにマウスポインタが思いのままに動かせるようになります。
スクロールの向きをリアルタイムに変更したい
マスホイールを回転させた時や、タッチパネルをスワイプする際、下方向で下に、上方向で上にスクロールさせるのに慣れてる人と、下方向で上に、上方向で下にスクロールするのに慣れてる人が両方います。
設定を変更すれば問題ないのですが、いちいちシステム環境設定を開くのも面倒ですし、いつでも自由に変更できるようになれば嬉しいのですが、そんなことが出来るのでしょうか。
大丈夫です、安心してください。
Scroll Reverserというソフトを使えば、画面上でマウスでクリックするだけで、スクロール方向を入れ替えることが出来るようになります。
ファイル関連
ファイル名を一括置換したい
Windowsですと、Flexible Renamerなどの一括置換が可能な便利ソフトは多数ありますが、Macは基本、ターミナルを開いてUNIXコマンドを打ち込んで対処してる人が多いのではないでしょうか。
しかし初心者にとってコマンド入力は敷居が高すぎますし、コマンドの使い方も忘れてしまうかもしれません。コマンドを使わずファイル名を一括置換することはできないのでしょうか。
大丈夫です、安心してください。
Shupapanというソフトを使えば、誰でも簡単に、多数あるファイルを一括して変更することができます。こちらはファイル名だけではなく、ファイルの権限なども一括で変更出来るすぐれものです。
ファイルの差分を確認したい
2つのファイルの内容を比較したりすることがまれにあるのですが、コマンドで実行してる人が多いのが現状です。
しかしコマンドを入力するのはなかなか大変ですし、間違えた場合どうなってしまうのか、という不安もあります。間違えてもこの世の終わりというわけではないでしょうが、できれば失敗しないで差分だけ確認したいと思います。そんなことが出来るのでしょうか?
大丈夫です、安心してください。
CompareMergeというソフトを使えば、2つのファイルを左右に分割した状態でかつ、変更箇所をわかり易く表示してくれます。
最後に
MacをWindowsそっくりにすることはできませんが、多少動きを似せることは可能です。ほとんどのユーザがMacをそのまま使っていると思いますが、設定やアプリでかなりの変更が可能なことがお分かりいただけたかと思います。
WindowsかMacかという問題ではなく、要はどちらも、「どう使うのか」が大事です。そしてそもそも論になりますが、使う事自体は目的ではないはずです。あくまで人間の作業の補佐をするのがコンピュータであり、それを便利にしたものがOSです。複数のOSを使っている筆者からすると、お互いの設定を寄せることにより、使う人間への負担を減らすという効果が期待できます。
ぜひチャレンジしてみて下さい。